陰キャで中二病の中学生・市川京太郎と、天真爛漫な美少女・山田杏奈が紡ぐ青春初恋ラブコメディの劇場版『僕の心のヤバイやつ』の公開記念舞台挨拶が2月14日、東京・新宿バルト9で行われた。会場には声優の堀江瞬、羊宮妃那、島﨑信長、そして赤城博昭総監督が登壇。満員の客席を前に、それぞれが作品への思いを語った。

市川京太郎役の堀江は、作品の広がりを実感している様子で、「TVシリーズ放送時から、業界の役者の方々に“僕ヤバ”の話題を振っていただくことが多かったんです。今回の劇場版も同じように反響があって、それだけ業界内外で認知されている作品なんだと感じました」と語った。さらに「“俺も出たかった!悔しい!”と言ってくださる方もいて、作品の人気を実感する場面が本当に多かったです」と笑顔を見せた。
また、TVアニメ第1期から約3年が経過したことに触れ、羊宮との関係性について「最初はか弱き羊という印象でしたが、マイク前では羊宮ちゃんの芯の強さを感じることが多かった。羊宮ちゃんは強い羊でした!」とコメント。バレンタインデーの話題では、自身の学生時代を振り返り「不良女子に“クッキーを焼いて持って来い”と言われて実行したことがあって…。後から“あれは堀江のことが気になっていたんだ”と言われましたが、僕の中では脅されて作った記憶しか残っていません(笑)」と会場を沸かせつつ、「気持ちは伝えないと相手には伝わらないと身をもって感じています。伝えてもいいし、伝えなくてもいい。でもそんな気持ちで悩めること自体が素敵な青春。幸せを願っています」とエールを送った。

山田杏奈役の羊宮は、公開初日に両親が劇場で鑑賞したことを明かし、「座席がすべて埋まっていて、上映後には“最高だった”という声が聞こえたと教えてくれました」とうれしそうに報告。「父と母は、“山田杏奈の声を担当している娘の両親がいるなんて、誰も思わないだろうな”と心の中で思いながら楽しんでいたそうです」と笑顔を見せた。
堀江から“強い羊”と評されたことについては、「確かに強くなった気がします。現場経験も浅い頃からご一緒させていただいて、3年を経て変わった部分もあると思います」としみじみ。島﨑については、「南条先輩の出番は決して多くはないですが、現場で監督と丁寧に確認されている姿が印象的でした。長くお仕事をされていても、一つ一つを本当に大切にされている。変わらず尊敬しています。私もその背中を見て、事務所の看板に恥じない声優になりたいです」と語った。
告白に踏み出そうとする人々へは、「勇気を出して一歩踏み出そうとしている方にとって、今日が素敵な日になることを願っています」と温かなメッセージを送った。最後には「市川くんと杏奈ちゃんの姿を、ここまで長く見続けられているのは本当に夢のようです。それはファンの皆さんの応援があってこそ。本当にいつもありがとうございます」と感謝を伝えた。

南条ハルヤ役の島﨑は、自身のキャラクターについて「ナンパイはTVシリーズでは賛否で言えば“否”が多かったと思います。でも賛否が分かれるのは、それだけ人間らしさが出ている証拠。皆さんが真剣に作品を見てくださっているからこそだと感じています」とコメント。「市川と山田の視点で見れば、ナンパイは恋のキューピッド。だから劇場版ではエンドロールの名前も上のほうにあるんです(笑)」と胸を張った。
羊宮については、「とても良い現場で、スタッフや監督のサポートにしっかり応えようとしている姿が印象的でした」と称賛。さらに“なってみたい劇中キャラ”の話題では、「それがありなら、野沢雅子さんに出演していただいて、僕はその役に成り代わりたいですね。何とは言えませんが、全力で打ち放題出し放題。“波(は)―――っ!”と言い放題でしょ!?」と某人気キャラクターを思わせる発言で笑いを誘った。
告白に挑む人へ向けては、「どんな結果であれ、流されずに自分で決めて行動してみてほしい。結果がどうであっても、その経験は必ず将来に活きるはず。勇気を出して一歩踏み出して」と力強く語った。

赤城博昭総監督は、制作期間を振り返りながら「日々制作に追われていたので、朝日を見るたびに憎たらしく感じていました。…いや、テレビ朝日のことじゃないですよ?(笑)」とユーモアを交えてコメント。「でも今日は笑顔で朝日と向き合えたと思います」と封切りを迎えた喜びを語った。

イベントの締めくくりに堀江が、「劇場公開までたどり着けたのは、皆さんの応援があってこそ。2人の物語を楽しみにし、ときに自分のことのように笑って涙して見守ってくださった。その思いを感じながら制作してきました。誰一人手を抜くことなく情熱を注いだ作品です。自信を持って“素晴らしい作品です”と言えます」と呼びかけ、観客の温かな拍手に包まれながら、舞台挨拶は幕を閉じた。
作品情報
劇場版『僕の心のヤバイやつ』
原作:桜井のりお(秋田書店「週刊少年チャンピオン」連載)
総監督:赤城博昭
出演:堀江瞬、羊宮妃那 ほか
配給:東映、エイベックス・ピクチャーズ
2026年2月13日(金)より全国公開中
Ⓒ桜井のりお(秋田書店)/僕ヤバ製作委員会

